私たちの想い

concept

人にも、カエルにも、トンボにも優しい
「コウノトリ育むお米」を知っていますか?

私たちは「但馬の玄関口でコウノトリが舞うような農業がしたい」という想いから、
環境保全型の農業に取り組んできました。無農薬栽培及び減農薬栽培はとても手間ひまがかかりますが、
コウノトリが安心できる田んぼで育てられた作物は、私たち人間にとっても安心できます。

私が子どもの頃には、ときどき田んぼでコウノトリの姿を見かけました。しかし、化学肥料と農薬を使った農業が全盛期だった昭和50年代からその姿を見る機会はなくなってしまいました。農薬を多用したことで田んぼに虫や小魚がいなくなり、エサがなくなったことが原因です。私たちは農薬を使わずに当時家で飼っていたブロイラーの鶏糞を発酵させ、有機質肥料として活用していました。発酵鶏糞を使ったお米と黒豆はやっぱり味が違うんです。農業をしていると作物は適地適作だということを実感します。兵庫県但馬地域の気候と風土だからこそできる特産品を、私たちが大切に育てて全国の人たちに味わってほしいと考えています。

安心で良質な環境保全型の農業

兵庫県但馬地域では、コウノトリの人工飼育を行うとともに、地域をあげて「コウノトリ育む農法」に取り組んできました。米の栽培期間以外にも、田んぼには水を入れています。その理由は、トンボの幼虫ヤゴやカエルの子どものおたまじゃくしが育つように。人間本位のやり方で水管理をしていると、中干しのタイミングが難しくなります。ヤゴは羽化してトンボになり、おたまじゃくしは足が4本出てきたら水がなくても生きていける。それが田んぼから水を落としてもいいというサインです。コウノトリを呼び込むには、田んぼで共に生きている「生きもの」たちのサインを見逃さず、水管理を行うことが必要です。

トラクターで田んぼを耕していると、本当に時折コウノトリが舞い降りるようになりました。食べ物があるからなのか、居心地がいいのかわかりませんが、とにかく人がいても、かなり近くにまで来てくれます。このような細かい水管理に加え、無農薬栽培及び減農薬栽培を行うなど、「コウノトリ育む農法」には、とっても手間ひまがかかります。しかし、コウノトリが安心できる田んぼで育てられたお米は、人間にとっても安心できるお米なのです。農薬、化学合成肥料を一切使用していない「コウノトリ育む田んぼのお米」は、朝来市初の『有機JAS認定米』です。

黒豆は気難しい娘さんのよう

私たちが作る丹波黒の枝豆は、莢(さや)が大きく、ぷっくりとした豆粒は甘みが強いとご好評をいただいております。通常、枝豆は暑さがピークに達する7〜8月頃に出回りますが、全国的にも遅い時期にできる黒豆の枝豆は10月中旬に出荷しています。
黒豆は刈り取った豆を結束し、火力は使わずに風の力だけで、できるだけ自然状態に近い形で乾燥させています。熱風を当てると早く乾きますが、細心の注意を払って扱わないと皮が破けたりシワが寄ったり・・・黒豆づくりはまるで気難しい娘さんを預かっているような気分です。

>>商品紹介ページへ

GLOBAL G.A.Pを取得

黒枝豆(2017年産)の抗酸化力は一般流通品の約6.6倍で、糖度、ビタミンCについても高い値をマークして、2016〜2018年の『オーガニックフェス in とくしま』で、3年連続豆部門の最優秀賞をいただきました。2018年には栄養価コンテスト初の「2018栄養価グランプリ賞」も受賞しました。
また、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランド『GLOBALG.A.P』の認証も受けています。日本に約650あるJAの中で、無農薬栽培の主食用米グループ認証は全国初です。私たちは大規模経営ではありませんが、コウノトリが戻って来た環境で丁寧に作った作物を、これからもできるだけ多くの消費者の皆様にお届けできる農業を目指しています。